枯れた心に愛を


「ハハハッ♪ママって……60過ぎの若作りババァが何言ってやがる。寝言は寝てから言え」


「ソレが絶世の美女に向かって言う台詞!!滝君、何とか言ってよ〜」


滝とは、じいちゃんの名前。


「ハハハッ。仲が良いね♪でも、雫ちゃんももぅ羅葡の彼に毒吐くの止めようね♪」


「うん」


じいちゃんには素直なばあちゃん




「光希?ごめんね。煩いばあちゃんで」



未だびっくりしてるのか口が開きっぱなし



「光希?」


「遠江雫(トオトウミシズク)?」


「うん?何だガキンチョ?」


「知らなかったっけ?」


「知らなかった。本当に絶世の美女」


「あらぁ♪わかるじゃない。光希って言うの?ミッキーで良いわね♪」


と、言って着替えに行った。


「光希、ばあちゃんに気に入られたみたいだね」


「良かったな♪お袋は誉めれば機嫌が良いから、会ったらまず誉めときな♪」



「はぁ〜。女優も居たんだな、この家に」


「そうだね…嫌?」


「全然?暖かくて良い家族じゃん♪」






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