枯れた心に愛を
支度をしてまず、穂波と幸村を迎えに行った。
“ポーン・ポーン”
インターホンを鳴らした。
「ほーい♪穂波ねぇ今、着替えてる。先に車行くよ」
「うん。仕事大変なんだね。良かったね売れてる俳優で」
「売れないと穂波養えないからな♪」
「幸村も先の事考えるの?」
「先って言うか…穂波の卒業と共に結婚しようって言ってるから♪」
確りしてなくて意外に確りしている幸村。
「おめでとう」
「ありがとう」
「………」
「……どうした?」
「…皆で私達を結婚させたがってるの。別に嫌じゃない…むしろ嬉しいよ。でも、まだ付き合って間もないし、昔の事がある人を……」
「早く大人になってもらいたいとか♪支えてくれる人が居ると自分も成長して行くもんじゃん?」
「………」
「深く考えなくてもいいんじゃない?」
「う…ん」
「今日は海でいっぱい遊ぼうぜ!!その為に休み取ったんだからな。そんな顔してたら皆に心配されっぞ?」
「うん♪今日はハシャギまくるぞ〜」