絶対ダメな恋 〜偏見の世の中を生き抜いて〜下
先生はどこかな?


無意識に先生を探す癖がついてきた。


「何キョロキョロしてんだ?」


真後ろから言われて、心臓が飛び出るくらいビックリした。


「…ごめんなさい」


先生は僕の後ろにいた。


なんで気づかなかったんだろう…。


「凄いな…」


すぐ後ろから耳元で言われてドキドキした。


「うん…。こんなの見たの初めてだよ」


先生が後ろにいるってわかってから、あまり歌劇に集中できなくなった。


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