絶対ダメな恋 〜偏見の世の中を生き抜いて〜下
バタバタと廊下から足音が聞こえた。


入浴場に向かってるんだ。


「俺達も行こうぜ〜」


井上が着替えを持ったと同時に、藤田と安西も立ち始めた。


待ってよ…行かないで。


僕、行かないからね?


絶対行かないよ。


「ほら一瀬!ボサッとすんな!!」


藤田が僕の腕を掴んで立たせようとした。


「早く!」


「…!嫌だ!!」


僕は藤田の腕を払いのけた。


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