絶対ダメな恋 〜偏見の世の中を生き抜いて〜下
普通なら気分が乗らない朝だけど、やっぱり修学旅行は違う。


みんなテンション高いし…。


「なんかあった?」


唐突に藤田が言った。


「何もないけど…」


「なんか顔が沈んでるからさぁ…」


「いや…あんまり寝てなくて。眠いんだ」


あのことはあまり話したくない。


思い出すのも嫌。


「なんか一瀬って…どこか影があるっていうか…。なんか悩んだら言えよ。友達なんだからさ」


初めてかも…藤田の真剣な顔見たの。


「ありがとう藤田…」


僕はいい友達を持ったよね…。


みんなありがとう。


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