粉雪
『ちーちゃん、美味しい話さんきゅー♪』
「…何で引き受けたの?」
『楽に金が入るから。』
この話は、隼人にとっては“シノギ”でしかなく、
“あたしの友達”を助けるためなんかじゃなかった。
最初からそのつもりで頼んだのだから、“ヒドイ男”だとは思わなかった。
だけど改めてそう言われると、やっぱりこっちが現実なんだと思い知らされる。
そんなあたしをよそに隼人は、笑顔を混じらせる。
『…しかしちーちゃん、信用されてんだな。』
煙草を咥えた隼人は、思い出したようにそう言った。
「…知らないよ。
あたしは別に、誰も信用しないから。」
『…俺も?』
「ははっ!
あたしを変えたヤツが言うなよ。」
『あははっ!そりゃそーだ。
ちーちゃんは、一生俺だけ見てりゃ良いよ。』
言われなくても、そーしてるよ。
だけど、こんな小さいとさえ思えた事件さえなければもしかしたら、
少なくともあんな未来だけは避けられたのかもしれないね。
まるで、運命に導かれてるみたい。
今思うと、全てがあの日へのカウントダウンだとさえ思えるんだ。
誰が、何が悪かったのかなんて、もぉわからないけど。
それから1週間が過ぎた―――…
あれから香澄とは何度か同じシフトでバイトに入ったが、
お互いあのことには触れなかった。
ただ待つしか出来ない日々が、過ぎ行くのみ。
「…何で引き受けたの?」
『楽に金が入るから。』
この話は、隼人にとっては“シノギ”でしかなく、
“あたしの友達”を助けるためなんかじゃなかった。
最初からそのつもりで頼んだのだから、“ヒドイ男”だとは思わなかった。
だけど改めてそう言われると、やっぱりこっちが現実なんだと思い知らされる。
そんなあたしをよそに隼人は、笑顔を混じらせる。
『…しかしちーちゃん、信用されてんだな。』
煙草を咥えた隼人は、思い出したようにそう言った。
「…知らないよ。
あたしは別に、誰も信用しないから。」
『…俺も?』
「ははっ!
あたしを変えたヤツが言うなよ。」
『あははっ!そりゃそーだ。
ちーちゃんは、一生俺だけ見てりゃ良いよ。』
言われなくても、そーしてるよ。
だけど、こんな小さいとさえ思えた事件さえなければもしかしたら、
少なくともあんな未来だけは避けられたのかもしれないね。
まるで、運命に導かれてるみたい。
今思うと、全てがあの日へのカウントダウンだとさえ思えるんだ。
誰が、何が悪かったのかなんて、もぉわからないけど。
それから1週間が過ぎた―――…
あれから香澄とは何度か同じシフトでバイトに入ったが、
お互いあのことには触れなかった。
ただ待つしか出来ない日々が、過ぎ行くのみ。