粉雪
「うっさい!
もぉ、絶対やってあげないからね!」
赤くなり、顔を背けた。
“可愛い♪”と笑いながら隼人は、言葉を続けた。
『またやってよ。
実は、すげぇ嬉しかったから。』
そう言うと、自分であたしの鼻の頭につけたモンブランをペロッと舐めた。
鼻ごと食べられてしまって。
「ねぇ、テレビ観てよ!
この人可愛くない?
二世タレントらしいよ?
やっぱ、親の七光りなんだろうね~!」
思わず言葉を並べてしまう。
「…あたしの親も芸能人とかだったら、今頃あたしもデビューしてるのかな?(笑)」
『…つーか、この女のどこが可愛いの?
普通にそこら辺歩いてそーじゃん。』
テレビの中で笑顔を振りまく女を指差し、隼人は眉をしかめた。
『…でも、ちーちゃんがデビューしたら、普通に困るし。』
そう言って、あたしの口にモンブランを入れてきた。
ガトーショコラとモンブランが口の中で混ざり合って、
あんまり美味しいとは感じない。
『…俺の親が、もし芸能人とかだったら、ちーちゃんどーする?』
突然聞かれ、あたしは首をかしげた。
「…わかんないけど、サインでも貰うんじゃない?
GLAYのだけど!(笑)」
『あははっ!好きだよな、ホント。』
そう言うと、困ったように笑いながら、言葉を続けた。
『…じゃあもし、俺の親が犯罪者とかだったら、どーする?』
「…え?」
よく分からない質問に、何故か心臓が妙な波を打った。
『何でもねぇよ!
ちーちゃんのガトーショコラ、美味しそうだね♪』
だけどそう言って隼人は、何事もなく笑った。
もぉ、絶対やってあげないからね!」
赤くなり、顔を背けた。
“可愛い♪”と笑いながら隼人は、言葉を続けた。
『またやってよ。
実は、すげぇ嬉しかったから。』
そう言うと、自分であたしの鼻の頭につけたモンブランをペロッと舐めた。
鼻ごと食べられてしまって。
「ねぇ、テレビ観てよ!
この人可愛くない?
二世タレントらしいよ?
やっぱ、親の七光りなんだろうね~!」
思わず言葉を並べてしまう。
「…あたしの親も芸能人とかだったら、今頃あたしもデビューしてるのかな?(笑)」
『…つーか、この女のどこが可愛いの?
普通にそこら辺歩いてそーじゃん。』
テレビの中で笑顔を振りまく女を指差し、隼人は眉をしかめた。
『…でも、ちーちゃんがデビューしたら、普通に困るし。』
そう言って、あたしの口にモンブランを入れてきた。
ガトーショコラとモンブランが口の中で混ざり合って、
あんまり美味しいとは感じない。
『…俺の親が、もし芸能人とかだったら、ちーちゃんどーする?』
突然聞かれ、あたしは首をかしげた。
「…わかんないけど、サインでも貰うんじゃない?
GLAYのだけど!(笑)」
『あははっ!好きだよな、ホント。』
そう言うと、困ったように笑いながら、言葉を続けた。
『…じゃあもし、俺の親が犯罪者とかだったら、どーする?』
「…え?」
よく分からない質問に、何故か心臓が妙な波を打った。
『何でもねぇよ!
ちーちゃんのガトーショコラ、美味しそうだね♪』
だけどそう言って隼人は、何事もなく笑った。