粉雪
『…“何やってる”って聞いたんだけど。』
「アンタに関係ないじゃん!!」
マツを睨み付けた。
だけどマツも、あたしを睨み返して。
『…こんなとこでアンタ見つけたのに、見て見ぬ振りは出来ねぇだろ?』
「そうだね。
アンタは隼人怖いもんね!」
小馬鹿にするように言った。
瞬間、マツは声を荒げて。
『そーゆーこと言ったんじゃねぇだろ?!
時間と場所考えろよ!
隼人さんじゃなくたって、心配するだろーが!!』
「…あたしが、“心配して欲しい”なんて言った?
報告したいなら、すれば良いじゃん!
結局あたしは、連れ戻されるんでしょ?!」
マツを怒鳴り散らすことしか出来ない。
本当に、言ってて悲しくなってくる。
『…アンタら、何があったんだよ…?』
マツは、戸惑うようにあたしを見つめた。
「ハッ!白々しいこと言わないでよ!
アンタは、全部知ってるんでしょ?!」
『…何の…こと…?』
明らかに目が泳いでいるマツの表情で、全てを悟った。
「…アンタ、嘘つくの下手だね。
仕事、向いてないんじゃない?」
『―――ッ!』
自傷気味に笑うことしか出来なくて。
『とにかく、送るから!』
「…痛いよ…!離して…!」
強引に引っ張られ、そのまま引きずられた。
やっぱりあたしじゃ、その力には敵わなくて。
―ドン!
『乗れ!』
「―――ッ!」
マツに睨まれ、仕方なく車に乗った。
どこまで行ったって、あたしには逃げる場所なんかないんだ、と。
言われてる気さえして、悲しくなった。
「アンタに関係ないじゃん!!」
マツを睨み付けた。
だけどマツも、あたしを睨み返して。
『…こんなとこでアンタ見つけたのに、見て見ぬ振りは出来ねぇだろ?』
「そうだね。
アンタは隼人怖いもんね!」
小馬鹿にするように言った。
瞬間、マツは声を荒げて。
『そーゆーこと言ったんじゃねぇだろ?!
時間と場所考えろよ!
隼人さんじゃなくたって、心配するだろーが!!』
「…あたしが、“心配して欲しい”なんて言った?
報告したいなら、すれば良いじゃん!
結局あたしは、連れ戻されるんでしょ?!」
マツを怒鳴り散らすことしか出来ない。
本当に、言ってて悲しくなってくる。
『…アンタら、何があったんだよ…?』
マツは、戸惑うようにあたしを見つめた。
「ハッ!白々しいこと言わないでよ!
アンタは、全部知ってるんでしょ?!」
『…何の…こと…?』
明らかに目が泳いでいるマツの表情で、全てを悟った。
「…アンタ、嘘つくの下手だね。
仕事、向いてないんじゃない?」
『―――ッ!』
自傷気味に笑うことしか出来なくて。
『とにかく、送るから!』
「…痛いよ…!離して…!」
強引に引っ張られ、そのまま引きずられた。
やっぱりあたしじゃ、その力には敵わなくて。
―ドン!
『乗れ!』
「―――ッ!」
マツに睨まれ、仕方なく車に乗った。
どこまで行ったって、あたしには逃げる場所なんかないんだ、と。
言われてる気さえして、悲しくなった。