秘密の恋 〜私の禁断〜 上
リカの事は許せないけど勇気と会ってしまった罪悪感からか、あまり前みたいに辛くなくなっていた。



吹っ切れたみたいに自分の中で消化できた。



朝食のあと、ケーキを作りながら、卓也はまだ信じられないのかたまに私の顔を見ては目をそらす。



「卓也…?」

「は…っはいっっ!!」


なにビビッてんの(笑)


「もう怒らないから、私。」

「あっ…うん。どーした?」

「昨日の死にそうな卓也に同情した。」

「そっか……ありがとう。」




ヘヘッと笑ってケーキを作り続ける。



2時間後、テーブルには黒く焦げたチーズケーキが置かれた。




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