秘密の恋 〜私の禁断〜 上

玄関を開けると散らかった部屋。食べたままのご飯、うなだれる旦那。



旦那はサラの事で抜け殻になっていた。



「食器、流しに置くくらいできるでしょ」

「ごめん…」

「少し家を空けただけで、なんでこんなに汚れるの？」

「……ごめん」

「もう少しシャキっとしなよ！」

「うん……ごめんってば。」


少し欝陶しそうに旦那は答えた。



こっちを片付けをしながら横目で伺う旦那の顔はあまりに疲れた顔で、少し腹が立った。




疲れたのは私だよ…。
何回も浮気されてさ。




「リサコ…そんな怒るなよ。」

旦那に言われる。




私、そんなに怒った顔してた…？

気付かなかった…。