前の席のあなたサマ。



あなたが彼女と別れた時、

彼女の愚痴を私に話してくれました。


すごく、すごく
嬉しかった。


だけど、それだけあなたは彼女のことを愛していた。


すごく、すごく

辛かった。




時間が経ってもあなたは彼女のことを愛していたんでしょう。


私には、わかります。


ずっと、あなたの背中を見てきました。


あなたを抱きしめてあげたい。

辛いのなら忘れたらいい。



でも、私は言えなかった。


抱きしめることもできず、私はあなたの寂しそうな背中を見ているだけでした。





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