ワガママ〜先生に残した最後のお願い〜
「先生!」



びっくりした。


振り向いたら…上島先生がいた。



「やっぱりここにいたんだな。俺の予想大当りだ!」

「えっ…?」

「小林を探してたんだ。教室にいなかったからここかなぁって思って」



また涙が溢れてきた。

こんな嬉しいことってあるんだぁ…。


大好きな先生が私を探してた。


私がいそうな場所、わかってくれてた…。



「卒業してもたまには顔出せよ。俺、お前の笑顔が好きだから…」

「うん!」



先生は優しく私の頭を撫でた。


この手の温もり…一生忘れないよ。
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