ワガママ〜先生に残した最後のお願い〜
「頑張れよ。応援してるからな」



小さな窓を見つめながら先生が呟いた。



これから四年間…。



必死で頑張らなきゃ。



きっと長いんだろうな、四年って…。



「先生…私のこと…忘れないで…」

「忘れるわけないだろ!」



この学校の生徒として、最後のお願い…。


いつかこの学校に戻ってきた時…『おかえり!』って行ってほしいから…。



私のこと、少しだけでも忘れないでいてほしい。



自分勝手かもしれないけれど、いつまでも先生の胸の中にいつづけたいんだ…。



私が絶対に先生を忘れないことと同じように…。
< 8 / 9 >

この作品をシェア

pagetop