もう一度君に会いたい
一瞬で顔が赤くなるのがわかった。
「な、何で春が赤くなるのよ……。」
『しょ、しょうがないだろッ…。』
たとえ男友だちでも、『大切な男友だち』と聞いて、俺を見てくれたのが、俺には無性に嬉しかった。
今は友だちでも、いつかはそれ以上になりたいと思ってしまった。
そんなまま、無事に体育祭は終わった。
そして俺たち1-4が今年は優勝した。
1年が優勝するのは異例らしい…。
体育祭も優勝したし、雪波との距離も近付いたと思うし…。
高校生活初めての体育祭は最高な思い出になった。
この体育祭が俺と雪波の運命の第一歩だと分かるのは、まだまだ先のこと……――