もう一度君に会いたい
◆◆4◆◆
雪波side
―――
体育祭から数週間後、私はいま、唯一の親友と言ってもいい、園田茜(ソノダアカネ)と話していた。
茜には本当に感謝してる。
茜とは、高校の入学式で出会い、笑わない私にも普通に話しかけてくれて、今ではよき親友だ。
今でも笑わない、いや、笑えない私のことを親友と言ってくれる。
「で!正直、どうなのよ?」
「何が?」
いきなり話題が変わり、少し声が上ずった。
「何がって…
そんな事、決まってんじゃない。雷泉春の事よッ!」