もう一度君に会いたい
そんな私に気付かず、春は話し出した。
『だからさ、思うんだ。雪波が困ってたら、俺が雪波を助けてやる。俺が雪波を守ってやる。』
――真剣な顔でそう言った春が、あまりにも綺麗で…。
この人なら信じられる。そう思う自分がいた…。
「ありがとう///」
―――
それから私たちは茜たちに謝られながら日が暮れるまで遊んだ。
帰り際、「ありがとう。」と春に向かって小さな声で言ったら、春には聞こえたみたいで…。
『どういたしまして。』春はそう言って優しく笑った。
この日感じた、温かいキモチの名前を知るのはまだ先のこと……
こうして楽しい遊園地の時間はあっという間に終わった。