もう一度君に会いたい




そんな私に気付かず、春は話し出した。

『だからさ、思うんだ。雪波が困ってたら、俺が雪波を助けてやる。俺が雪波を守ってやる。』


――真剣な顔でそう言った春が、あまりにも綺麗で…。
この人なら信じられる。そう思う自分がいた…。


「ありがとう///」



―――
それから私たちは茜たちに謝られながら日が暮れるまで遊んだ。




帰り際、「ありがとう。」と春に向かって小さな声で言ったら、春には聞こえたみたいで…。

『どういたしまして。』春はそう言って優しく笑った。

この日感じた、温かいキモチの名前を知るのはまだ先のこと……






こうして楽しい遊園地の時間はあっという間に終わった。





< 59 / 87 >

この作品をシェア

pagetop