もう一度君に会いたい
今日の雪波の格好は、シフォンのワンピースにブーツ、髪は綺麗に巻かれていて、全体的にふわふわしている。
女の子を素直に可愛い、と思ったのは初めてだった。
―現に今だって、周りの男が雪波をチラチラと見ている。
俺はそんな男共を睨みながらも雪波に視線を移していた。
「ほらほら、早く行くぞ!」
そんな俺を知ってか知らずか、朝陽が俺の背中を押しながら歩き出した。
「ちょっと~!
女の子置いてくなんてありえなーい!」
すると後ろから園田の声が聞こえて、俺たちの隣に雪波と園田が来た。
「たくもー。それでも男なわけ?」
俺たちの隣に来た園田は俺たち…、いや、朝陽を見ながら愚痴っていた。