もう一度君に会いたい
――「イヤーーーーー!!」
俺が走って雪波の待つ場所に着いたと同時に聞こえた女の悲鳴。
ダッ。
俺は何だか、嫌な予感がして、悲鳴があった場所まで走った。
そこで見たのは……――
――変な男に腕を掴まれてる、雪波だった。
俺は急いで雪波の元に向かい、二人いた男の片方を殴った。
もう一人の男は一瞬、怯んだけどすぐに怒りだした。
そんな事には気にせず、俺は雪波を後ろに隠して相手を威嚇した。
―――何とか男を追い返した俺は雪波とベンチに座っていた。
雪波はまだ顔色が悪くて、俺はさっき買ったグレープフルーツ味のジュースを雪波に渡した。
グレープフルーツが好きか分からなかったから不安だったけど、雪波の「ありがとう。」という言葉で、安堵の息を吐いた。