氷ノ様ナ鏡

王達へと捧げる




白き水の皇よ

黒き氷の皇よ

我等声を

聞いたならば目覚めよ


黒き王と白き王の呼びかけにより

城の周りはすっぽりと

水に覆われ

城内の装飾は全て

氷と化した


そして彼等は眠りについた


すると広間にあった

幻想の結晶はひび割れ

その欠片から

水王は手鏡を作り上げた

そして、氷王の触れるモノは


全 て 凍 て つ く





我が主よ

また逢える日を

我は楽しみにしている





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