太陽ジャンク
いつものように厨房のいすに座り、新聞を開いて考えふける。
あれから勇助の姿を見ない。
ハンターは撤退し、まぶしい光の中、眠っている人間の姿のちぃだけが現れた。
目を覚ましたちぃに勇助のゆくえを聞くと、ちぃは"ユウが消えた"とポツリと言って泣き出した。
それから俺は消えてしまった勇助の話をするのが怖くて口に出さない。
本人もまだ勇助のことが忘れられないらしい。
休日はよく"散歩"と言って捜しまわっていることを俺は知っている。
そんなちぃに俺はどうするべきか分からず途方に暮れていたところだった。