太陽ジャンク




「ビックリってこっちのセリフだ!!


帰り道に人が倒れてると思ったら勇助だったし!?」




ああ…。



だったら、俺の殺生の所は見ていないんだな。




そういや、クゥもいない。



こいつが来たせいか。





「それよりクゥって?」



「ああ、独り言。」



「つか、黒い丸なんて見えねぇぞ?」




「はぁ!?見えるだろ!!あれだよ!!あれ!!」



俺は指さし気づいた。



「あれ…太陽だぞ?」




そうだった。



俺らレイアルハンターは太陽の光を浴びても


化け物に変身しないように


特殊なコンタクトをしているんだった。




だから、そのコンタクトのせいで



太陽が黒く見える。




「なんかおもしれえな、勇助って。」


「なんで。」


「こんな所で仰向けになって空を見ているから。」



ヒヒッと浅沼は笑う。



見たくて空見てたわけじゃねぇよ。







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