太陽ジャンク
だからオレは広兄を信用してるんだ。
「ふぅ。終わった。んじゃ、夕飯作るか!」
「オレも手伝う!」
広兄がいるから毎日が楽しかった。
「その勇助って子、親友になってくれそうか?」
広兄はリズム良く人参の皮を剥く。
「うん。いじっぱりで何を考えてるのか分からないけど
めっちゃ良い奴。」
「そっかぁ。ついにちぃにも親友と呼べる奴が出来たか。
お父さん嬉しいよ。」
「そんな泣くほど大げさな事じゃないだろぉ〜。」
「泣いてなんかいない!
玉ねぎで目がしみるんだ!」
「広兄が持ってるの人参だよ。」
こんなたわいのない会話が大好きだ。
広兄とだったら何時間でも話していられる。
「それで…昨日言ってたクゥって奴はなんなんだ?」
「それがよく分かんねぇんだよ。
たぶん、新種のパンダだと思う。」
「へぇ、やっぱり世界は広いなぁ。
今度、勇助って奴を連れてこい!
ラーメンおごってやるから!」
「本当!?同好会の奴らも呼んでいい?」
「吉太郎が食いすぎなければいいぞ。」
「やったぁっ!」