太陽ジャンク







しかし…



剣は弾き跳ばされた。




横から強い風を感じる。



いや…風じゃない。


波動だ。



「何者だ!?」


浅沼は気を失っている。



化け物がこんな力を使えるわけがない。


なら・・・



「はぁ…。危なかったわ。」

姫がスタスタとこっちへ歩いてくる。



「姫…もしかしてお前が波動を…!?」


「そうよ。」


姫は俺を睨みつけ


手のひらを見せた。



「ちぃから離れなさい。


殺すわよ。」



スタスタと歩いてくる。


俺は浅沼から離れた。


剣は手の届く所にない。



ここは逆らわないほうが賢明だ。




浅沼はぐったりしている。


「お前…何者なんだよ。」


「左腕を出して。」


そう言う前に姫は俺の左の手首に何かをはめた。



「リストバンド?」


「見掛けはね♪」


姫は紺色のリストバンドの真ん中のXのマークを押し

相性番号を入力した。


手慣れた手つきで番号を覚えられなかった。


Xのマークが開き中にマイクロチップが埋め込まれているのが分かる。



「どういうことだよ?」




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