太陽ジャンク
ドンっ!!
「いってぇ!前向け!!」
それは華麗な王子様でもなく
オレと同じくらいのクセっ毛の男子だった。
「あっ、ごめん。てか、同じ学校?」
「ん?あっ…ああ」と今頃気づいたらしく
制服を見る。
「マジか!えっ、何年?」
「1年だけど・・・」
「何組?」
「いや…今日、転入してきたから分かんねぇ。」
「マッジで!?転入生!?謎の!?」
「謎じゃねぇよ。」
なんだろう。
なんかこの人と話すのが楽しい。
「じゃあ、初日から遅れたくないんで
俺は先行くわ。」
そう言って彼は立ち上がって砂を払った。
「つっても、あと5分じゃ間にあわねぇよ?」
「はぁ!?ふざけんなぁ!!!!」
オレはニヒィっと笑った。
「んだよっ、嫌味かよ。」
「ちげーよ☆
オレ、裏道知ってんだ!」
男の子に親指を立てて見せた。
「へぇ、っで、裏道って?」
「フッ、オレについてこられるかな?」