太陽ジャンク
「それで、あんたはちぃとどんな関係になりたいの?」
オレのとなりにいる姫が唐突に勇助に聞いた。
勇助はむせり、コップに汲まれた水をゴクゴク飲む。
「何がだよ?」
このセリフ、勇助と俺の声が見事にかぶった。
だって、勇助とオレは友達だもん。
「いや…べつにそこでハモらなくても。
勇助はちぃのことどう思ってるのかしら?って。」
メレンゲでスープを飲む勇助は姫から目をそらした。
「…友達だけど。」
「へぇ。」
「なんだよ、その疑った目。」
姫を睨みつける勇助の隣で吉太郎は
お椀も持ち上げてぷはーっと汁まで間食した。
「お前、箸止まってたら麺伸びちゃうぞぉ?
俺が食ってやろうかぁ?」
勇助は「やめろっ」とお椀をがっしりつかむ。
「だって?ちぃ。」
姫がこっちを向いた。
気づくと姫のお椀の中は空だった。
「勇助はちぃのことを友達と思っているんだって。」
「おぅ。」
「いいの?」
「なにが?」