太陽ジャンク






~Yusuke~




「なぁ、どこまであいつに喋った?」


姫はフフフッと笑う。



「なんだ、ケンカじゃないのね。


あんたの都合に合わせるように伝えたわ。」



そして、ふふんと鼻で笑う。



「言わなかったことだけ言っておくわね。


ちぃがビトレイアルであること。

あたしがビトレイアルであること。

あんたがちぃの事を殺そうとしていること。」



「俺がハンターであるってことは?」


「言った。そのほうがつじつまが合うから。」



ふぅ・・・。



ちょっとややこしいが


あいつの事を殺しやすいかもしれない。




「あっ、今、殺しやすいって思ったでしょ?」



姫がニヤリと笑った。


俺はぎくっと後ろに下がる。



「ダメよぉ~?ぼうや。


そんな事するとあたしが容赦しないからぁ~。」



俺のおでこをつんつん指でつつく。


こいつの俺に勝つ自信さ。


それは俺より強いって事に比例する。




この前の波動を見ても分かる。


こいつは俺より強いって。





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