太陽ジャンク



「まぁ、恋愛感情でちぃを襲うならありだけど♪」


「お前なぁ~。」



呆れてため息をつく。




「自分のこと"オレ"って言ってる奴に


恋愛感情を持たないって。」



「分からないわよぉ~?


それに、"オレ"って言うようになったのは

広さんの影響だわ。」



へっ?広兄の・・・?



「広さんはよく家にバンド仲間の男共を連れてくるの。


それで、ちぃは男まみれの生活であの口調になったの。」



「男まみれって…。言い方悪いな。」


「あら、気に障ったかしら?」




フフッと姫は小馬鹿にしたように笑う。



うーん…この女、何を考えているのか分からない。



「さて、店に戻りましょう。


ちぃたちが心配してるわ。」



店のドアを開けると

姫のその言葉を跳ね返すような


ちぃの明るい声が聴こえた。




「なぁ、勇助!!

オレもシニアに行っていいか?!」



「はぁ!?」






< 36 / 102 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop