太陽ジャンク
机に置かれた1枚の紙は同好会の入会届であった。
「はぁっ!?ちょっと待てよ!!」
慌てる勇助に向かって姫の助はフフフッと笑う。
「待たないわ。さぁ、自己紹介をするわよ!!
まずは会長の私から。
親善同好会の会長、看護科3年3組の城川水姫(シロカワミズキ)。
よろしくね!」
「通称、姫。オレは姫の助って言ってるけど。」
次に自己紹介したのは吉太郎。
「オイは工業科3年2組の佐々野吉太郎(ササノヨシタロウ)。
通称、吉太郎(キチタロウ)と呼ばれているよぉ。」
視線がオレに集まった。
オレの番か。
「オレの名前は…」
「あー聞いたからいいよ。」
勇助はかったるそうに息を吐いた。
「じゃあ、次は君が自己紹介してちょうだい。」
「あー。今日からこの桜木中学に転入した
1年6組の倉木勇助です。」
吉太郎が大きな手で勇助の頭を軽く叩いた。
「なぁ~に、暗い声で言ってんだよぉ。
暗いのは名前だけにしとけよぉ。」
「フフフッ!クラキだけに?」
姫の助と吉太郎は二人して笑う。