太陽ジャンク
「どうしよう…。ヒロ兄が危ない…。」
姫が顔を青ざめる。
「ヒロ兄はちぃを助けるためなら自分の命を捨てかねない。」
マジかよ・・・。
「行こう!」
悠太が走り出す。
俺も姫を連れて走り出した。
「なぁ…悠太。なんでそこまで俺たちのことを…。」
走る悠太の横顔は何かを決心していた顔だった。
「借りを返したいんだ。僕は君を殺そうとした。しかし、僕は君より力がなかった。
それなのに君は僕の命を見逃してくれた。」
「それは友達だからだろ?」
きっぱりと言う俺の言葉に悠太は小さくほほ笑んだ。
「君は本当に…上の世界が似合う人だね。」
俺も今、そう思ったとこ。