太陽ジャンク


「勇助。」



そこに父上がやってきた。




「お前が裏切り者のことを教えてくれたのか?」



「はい。」




俺は単調な声で返事をする。




「父上からよく"この世界から逃げる者がいたらすぐに知らせなさい"と教わりましたから。」



父親は静かに微笑み俺の頭を撫でた。




「よろしい。お前にビトレイアルハンターの教師を付けることにしよう。


これからの活躍が楽しみだな。」




「はい、立派なハンターになってみせます。」





俺は無邪気な笑顔で笑った。



そして、去っていく親子。


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