Dream chance~アイドルのあなた~
第二章 光

ドリーム #4

あれほど逢いたくて仕方なかった夢の男の子に逢えたというのに

私の心は泣いていた…


元気だけが取り柄の私が

あの日…優を初めて見た日からふさぎ込んでいるのを見兼ねて
由衣が声をかけてきた。


夢の男の子が優だった…という話は、由衣にもしていない


別に隠しているわけではなかったが、あまりにも現実離れをしていて、自分の中でも整理しきれていなかった。

『愛…?
最近おかしいよ?
なんかあった?』

そういう由衣に
なんと答えていいのかわからない自分がイヤだった。

無理に笑顔を作って

「ううん、何にもないよ。
心配しないで」

そう言うと
由衣はとても悲しそうな顔をした。

私の作り笑顔なんて
すぐばれちゃってたんだよね…?

由衣、素直に全部話せなくてごめんね…

悲しい思いをさせちゃってごめんね…

心配かけちゃってごめんね…
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