ツンデレ少年
1:ツンツン少年
目がチカチカするぐらい、ごちゃごちゃと並んだ数字を私は見据えた。この中から1つだけ。自分の番号を探すのだ。
もしかしたら無いのかもしれない。いや、でも私は十分頑張った!絶対にあるはず。信じよう。
・・・・・
あ、
「あった!」
私は人の目なんか気にせず、その場で飛び跳ねた。隣にいる夏喜が「まじで?」と、いかにも不思議そうな顔で私の手元にある紙を覗き込んだ。(なんて失礼
な奴なんだ!)
「残念ながら、私も合格」
「冗談だよ。やったね!」
夏喜は可愛く微笑んで、私を抱きしめた。私もそんな夏喜を抱きしめて、一緒に笑った