ツンデレ少年
私は昔から、チャラチャラしている人よりも、運動できてそれでいて暑苦しくない、爽やかなイケメンが理想だったりする。あ、笑顔が素敵だったら尚更良い!
「私はちょっと悪そうなのが
良いなー」
「ちょい悪?」
「オヤジじゃないし」
笑い疲れたのにも関わらず、私たちは笑った。本当、大親友である夏喜と希望校に入学できるなんて夢みたいだ。頑張って良かったな。
とんとん
私の肩が何度か叩かれたので私は夏喜を見た。「何?」と小さく言うと、夏喜は無言である方向を小さく指差した