Replicant・Lover's-L No.6 もうちょっと後日談
その胸元で止まった手の具合とか、

あたしの方に向けた視線を横切る黒い前髪とか、

シャツから覗くストイックな身体つきとか、

このシチュエーションとか、

それだけであたしの身体は反応してしまいそうだった。

そんなあたしに気付いてか、ほんの数秒間があって、人の心を見透かすような視線を寄こすから、

「わかったよ、ごめん!! 何でもありますぅ」

手をあげて、告白してしまった。


< 49 / 130 >

この作品をシェア

pagetop