Replicant・Lover's-L No.6 もうちょっと後日談
自分で、削除したって事は……。
「あたしの社会的立場を守るために、自分で自分の記憶まで壊すの?」
見上げるあたしの視線を、ジンが静かに見つめ返す。
「幸い、セーフティーロックが解除されていた。警察に俺のコアを調べられる前に削除した」
当たり前のことのように喋る。
けれど、それはロボットにとっての禁忌のはず。
ロボットは自殺出来ないはず。
ロボットは自分を壊すことが出来ないはず。
なのに……。
「あたしの社会的立場を守るために、自分で自分の記憶まで壊すの?」
見上げるあたしの視線を、ジンが静かに見つめ返す。
「幸い、セーフティーロックが解除されていた。警察に俺のコアを調べられる前に削除した」
当たり前のことのように喋る。
けれど、それはロボットにとっての禁忌のはず。
ロボットは自殺出来ないはず。
ロボットは自分を壊すことが出来ないはず。
なのに……。