Replicant・Lover's-L No.6 もうちょっと後日談
「そして、その姿をメモリーから読み込むと、……どんな時でも気分が晴れた。……だから、……キミのプライベートな姿であるにも関わらず残しておきたかった……」

好きとか愛してるとか言葉は全然入ってないのに、愛されてるって感じる。

さっきのあたしの告白の方が、ストレートだったけど、ずっとずっと陳腐だ。

「……あの映像、ジンの愛情いっぱい感じたよ」

こんな風に言葉を重ねれば、重ねるほど、自分の愛情が陳腐なのを感じ、

ロボットであるはずのジンの誰かが作った感情システムの方が私よりずっと勝っていると思いしらされた。


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