眼鏡ヲタクは俺様王子!?
校門をちょうど抜けた頃
みんなからの視線が痛い
何でだろう??
…………あっ
右手が熱い事に気づく
「ご、ごめん」
慌てて繋いでた手を離す
「だ、大丈夫っ!!」
やべー俺……
余裕無さ過ぎ……
そんな事知るはずもない
前より可愛くなった仁菜子は
真っ直ぐ俺を見つめてくる
慌てて背を向ける俺
ヒッヒッフー、ヒッヒッフー
落ち着け俺!
落ち着け俺!
今はただ話しを聞くだけだ
そう、話しを聞くだけ……