眼鏡ヲタクは俺様王子!?
「仁菜子?」
屋上を出ようと屋上のドアノブを握った時、
後ろから愛しい声が聞こえた
「り、陸??」
後ろを振り向いた瞬間、
陸に抱きしめられた
安心とか嬉しさとか
いろんな気持ちが混ざって涙が出た
「泣くなよ〜〜〜
化粧とれるぞ」
そう言ってイタズラに笑うあたしの俺様王子
やっぱり離れるなんて無理
「仁菜子?
今から言うことよく聞いてくれ」
あたしの頭を撫でながら
優しい落ち着いた口調でゆっくり話す陸
「うん」
いい話じゃないことぐらいわかる
でもどんな事でも乗り越えられる
陸が好きだから……