◇◆近距離恋愛◆◇〜続編〜
帰り、いつもより早く着替えて駐輪場の前で隼人をまつ
待ってないとまた置いてかれちゃうかもしれないからね
しばらく待つと
遠くの方から歩いて来る隼人の姿が見えた
近づいてくる程ドキドキする
嬉しいドキドキじゃなくて不安のドキドキ
とうとうすぐそこに隼人の姿
緊張しすぎて
声もだせなかった
隼人は美海がいるって
分かってるはずなのに
何もいわずに
美海の前を通り過ぎていく
少しずつ遠くなっていく隼人の背中
嫌だ
嫌だ
二人の距離まで遠くなっていく気がする
やだよ
隼人、どこにも行かないで
声にならない気持ちを抱えて
必死に隼人を追いかけた
やっと目の前にたどり着いた隼人の背中
何を考えてるのかわからない
なんで美海のこと無視すんの?
美海のこともうどうでもいいの?
そんな思いが積もって
鞄をおもいっきり隼人の背中に投げつけた