◇◆近距離恋愛◆◇〜続編〜

あらら
さっさと出てっちゃって


それにしてもこんな大会の近い時期になんでミーティング?



それより・・・
隼人に伝えなきゃ



気まずいよ〜
でもマネージャーの仕事だししょうがないか



美海はもやもやを抱えながら隼人のもとへむかった



自分の机でかばんを整理している隼人



近づくにつれて嫌なドキドキが襲う



こんなに隼人と話したくないと思うことなんて滅多にない



美海は恐る恐る隼人の腕をちょんっとつっつく



美海に気が付いた隼人は少し驚いて美海を見て
また無表情に戻った



「あの。今日ミーティングだって」



何故か隼人の目が見れない



「え、何で?今そんな時期じゃなくね?」



大会が近いから
よっぽど練習したかったのか隼人はありえないという顔を見せる




「いや、でも先生からの伝言みたいだから・・・うん」




美海が困ったように俯くと隼人はわかったとだけ言って教室を出ていった



何だかよそよそしい会話
美海たちまだ付き合ってるよね?



美海だけだったりして
まだ付き合ってるつもりでいるのは



そう考えると悲しくて
でも何も言葉にできない



そんな自分がどうしようもなく惨めで
ただ自分の唇を噛み締めた


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