◇◆近距離恋愛◆◇〜続編〜

その後先生は出ていき
今日の練習はこのまま中止になった



少し教室に沈黙が続いた後ガタンッと椅子から立つ音が響く



ふとその方向に目を向けるとその正体は隼人



隼人は荷物をてに掴み、急いで教室を出ていく



そんな光景を目の前にして嫌な予感が頭に過ぎる



その瞬間美海の足も自然と隼人を追った



必死に走って走って走って




やっと見えてきた隼人の背中



それに追いつこうと最後の力を全て振り絞ってやっとの思いで隼人の腕を掴んだ



「待って、隼人」



息が切れて苦しい自分と
静に立っている隼人



隼人は前を向いたままで美海の顔を見ようとしない



「ねぇ、どこ行くの?」



お願い。
体育館って行って。



今から自主練するって言って



そしたら美海笑顔でいってらっしゃいっていうから



隼人はそっと振り向く
そして口を開いた



「病院。ちょっと心配だから」



全てが狂い
崩れていく・・・



やっぱり



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