◇◆近距離恋愛◆◇〜続編〜
「まあ、俺は一応身を引いてやったけどさ、みーちゃんもおまえのことばっかだし。

でもな、次同じようなことあったら遠慮なくいかせてもらうからな。」




そう言うと
嫌みたらしく笑う田中海



「あぁ、わかったよ。

でも安心しろ、もう俺はあいつを泣かせない。」



そう田中海の肩をポンッと叩いた



そうすると拍手をしながら現れる柴崎



「はーい、一見落着!てことで、はい、海くん?あたし達は病室へ戻りましょうか」



そんな柴崎に
は?といった顔を見せて
反論する田中海



「だからなんでお前が病室にいくんだよ?別に空の友達でもないだろ?」




そんな言葉に柴崎は
いーのいーの
とそれだけ言って



田中海を無理矢理引っ張って行く



そして最後に俺の耳元でいったんだ



「美海ちゃん外で待ってるわよ?

隼人くん、あたしをふったくらいなんだから簡単に別れないでよね

じゃなきゃあたしまで惨めじゃない」



俺は二人の後ろ姿を見送ったあと
病院の外へ足を急がせた


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