◇◆近距離恋愛◆◇〜続編〜

柴崎さんにあんな話をされて不安になんないわけがない美海



平気な顔してるけど
ホントは不安で押し潰されそうなの



前みたいに隼人が遠くに行ってしまいそうで怖かった



そんな不安を隠そうと平然を保つのが精一杯




そんなことを考えながらうずくまっていたらポンと頭の後頭部に温かさが伝わる



ゆっくり後ろを振り向くと隼人が立っていた



いつもそうだね
美海が泣きそうな時は
一緒にいてくれる



「もうとっくに授業始まってるけど?」



「う、うそ!やだ、ボーッとしてたらつい」



頭を抱えて目をつぶる



「おまえまだ先生に怒鳴られたこと気にしてんの?」




馬鹿にしたように美海を見下ろす隼人



「うるさいな!授業始まってるのに何であんたいんのよ!」



プイッと背を向ける



「別に、だるいから」



困ったように答える隼人
むかつくけど好き



知ってるよ
ホントは美海のこと心配して来てくれたこと



全く素直じゃないんだから


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