◇◆近距離恋愛◆◇〜続編〜
30分くらいシューティングした後
少し水を飲みに水道へむかうと
ちょうど田中空も水道にくる
「やっぱ夏にバスケはきついよね。体育館風ないし」
顔の汗をタオルでふきながら
俺の隣に来る
「まあな。でも嫌いやねえけど」
「うん。あたしも」
体育館と違って水道は風が吹き抜けて涼しい
そんな風が汗を冷やして
体がすーっと一瞬だけ冷たくなる
「あのさ、隼人君さ・・・彼女いるよね?」
俺と目を合わせないようにさりげなく聞いてくる
田中空の横顔は真剣だった