◇◆近距離恋愛◆◇〜続編〜


苦笑いをする俺に田中は首を横に振る



「隼人君の気持ちわかるよ・・・あたしも前にそういうことあったの。付き合ってる彼がいて、でもあたし部活の大会近かったから遊べないしメールもつかれて返せないときとかあって・・・自分のことで精一杯で相手の気持ち考えられなかった。


でね、彼がね言ったの
おまえは忙しいときでも支えてくれるような人と付き合ってろ
俺はそんなに大人になれないってね」



えへへっとわざとらしく笑う田中だけど
一瞬だけ支えてやりたいと思った



恋愛とかじゃなくて
人間として助けたいと



「だからね?元気出して?少しボール触れたんだし美海ちゃんのところ行ってみたら?」



「おう!ありがとな!ちょっと行ってみるわ」



俺はそれだけ言い残して
学校を出た
< 90 / 145 >

この作品をシェア

pagetop