先生、嫌いです
それから神崎と亜美は一言も交わすことなく宿泊学習を迎えた。
学校から3時間バスで移動。
自然豊かな山へ着いた。
山登りやラフティングなど一通りの体験学習を終え、生徒たちはペンションでの自由時間を楽しんでいた。
神崎は生徒たちの様子を見て回った。
「…佐原、いないな…」
とんとん、と誰かに肩をたたかれた。
「田口…」
そこには結衣が立っていた。
「恭介先生、話があるんですけど」
「何だ?どうかしたのか?」
「ここではちょっと…場所変えませんか?」
2人はペンションの外へと出た。