先生、嫌いです
「助けてって何なんだよ…俺にどうしろって言うんだ」
教師が生徒に恋愛感情を持つ、という事は無い話ではない。
実際に神崎の周りにもそういう人はいる。
でも神崎は生徒に恋愛感情を持つ教師の意味がわからなかった。
そういう目で生徒を見る教師が腹立つ。
自分は生徒にきちんと接しよう、そう思っていた。
なのに…。
それなのに…。
出会った時から始まっていたのかもしれない。
悲しく冷たい顔を見た時から。
「これじゃぁ、俺も一緒だな…」
神崎はため息をついた。