先生、嫌いです
「結衣、どこ行ってたの?もう、お風呂先に入ったからね」
亜美は濡れた髪をクシでとかしている。
「うん、ちょっとね。私もお風呂行こうかな」
必要な荷物をまとめ結衣はお風呂へと向かった。
時間が遅いせいか、結衣一人だけだ。
誰もいない、広い湯舟につかる。
先生は亜美を助けてくれるのだろうか。
真っ暗な部屋に閉じ込められた亜美を救ってくれるだろうか。
もし先生が本気なら。
本当に信用できそうなら。
結衣は亜美の過去を先生に話そうと思った。