先生、嫌いです
「亜美に話さなきゃいけないことがあるの」
放課後、亜美と結衣は教室にいた。
「なに?何かあったの?」
「恭介先生に亜美の事…話した」
亜美の表情は固まった。
「…なんでそんな事するの?私、頼んだ?」
「…先生は信用できるよ!私…亜美の辛そうな顔もう見たくない。もう一度笑ってほしいよ」
涙腺が弱っているのかもしれない。
結衣はまた泣きそうになった。
「だったら…だったら先生なんかに言わないでよ!私もう嫌だよ…」
亜美は教室から飛び出して行った。
結衣もすぐ続いたが、亜美の姿は見えなくなっていた。