先生、嫌いです
亜美と結衣は家へ帰った。
亜美は部屋に入り、ベッドに腰かけ神崎からもらった紙を見る。
男らしく大きな文字。
亜美はその文字をそっと撫でた。
なんでこの人に抱きしめられると落ち着くんだろう。
初めて抱きしめられた時も亜美は居心地の良さを感じていた。
亜美は携帯を開き、アドレスを入力していく。
“佐原です。今日はありがとうございました”
と、メールを送った。
数分後、返信が届く。
“これからは、俺を頼ること”
短い言葉だけれど、その言葉は亜美にとって心強かった。
“私の電話番号も一応教えます”
亜美は電話番号を神崎に教えた。
“サンキュ。早く寝れよ”
メールはそこで終わり。
亜美は神崎に言われた通り早く寝ることにした。
久々の安眠だった。